オンラインカジノからの退会と自己規制の利用

オンラインカジノでのプレイを日々楽しんでいる途中で、仕事の都合などからプレイをやめざるを得なくなる時があります。また、プレイヤーの中には、お金を使い過ぎていることから、自己抑制のためにやめようと思っている人もいます。オンラインカジノの利用をやめる時は退会の手続きが必要ですが、以下のことを念頭に置いておきます。

再開する意思がある場合
プレイを再開する意思のある場合は、また始めるまで放っておいてもアカウントを抹消されることはありません。ただし、1年以上プレーしないで放置すると、アカウントの管理手数料として毎月5ドル程度の手数料を取るオンラインカジノが多くなっています。管理手数料が無料のオンラインカジノに登録しているのであれば問題ありませんが、有料の場合はいつ頃再開するのかによって処理方法が変わります。

正式には退会という手続きは無し
通常、オンラインカジノには「退会」という手続きは無く、アカウントの閉鎖または凍結といった対応になります。どちらにしても、オンラインカジノにログインしたり、アカウントにアクセスしたりすることはできなくなります。

アカウントの閉鎖または凍結する時には以下のことに注意が必要です。
1)アカウントの残高を全額出金
アカウントへのアクセスができなくなると出金不可となる危険性があるため、アカウントを閉鎖する場合は事前に、口座残高を全額出金しておきます。

2)ボーナスやクレジットの消化
プレイ中に獲得したボーナスやクレジットなども、無駄に没収されないように全て消化させておきます。

3)アカウント情報の保存
アカウントが閉鎖されても、アカウントに関連する以下などの情報は閉鎖の時点から最大5～6年間保存されます。
・名前
・住所
・電話番号
・Eメールアドレス
・アカウント取引履歴

オンラインカジノは不正防止のため、1人1アカウントを原則としています。その原則を保持するため、オンラインカジノは退会ではなく、閉鎖という形を採っています。閉鎖という形の背景には、次回登録する際の二重登録を防ぐという目的が含まれています。

『アカウントを作り替えて、入金不要ボーナスや初回入金ボーナスなどを何度ももらう』といった不正行為を阻止するためです。そのような不正が露呈すると、アカウントにある資金を全額没収される可能性が高くなっています。

従って、同じオンラインカジノでのプレイを再開する場合は、同じアドレスでの再登録ではなく、閉鎖してあったアカウントの解除という処理が行われます。その時のために、ユーザー名やパスワード、登録アドレスが保存されます。プレイヤーも念のため、登録情報を保存しておいた方が賢明です。

●アカウントの閉鎖手順
アカウントの閉鎖手順はオンラインカジノごとに若干異なっています。ただ、基本的にはカスタマーサポートに連絡するのが一般的です。
(例1)
カスタマーサポートのページを開き、サポート向けのライブチャットかメールに退会希望の旨と退会希望理由を明記して送信します。後は、サポートからの指示通りに手続きを進めます。

(例2)
カスタマーサポートに退会したい旨を連絡すると、生年月日やメールアドレスなどで本人確認が行われます。退会理由を尋ねられますが、あくまでも確認作業の一環であり、理由の内容で退会を拒否されることはありません。

ちなみに、一度アカウントを閉鎖すると、取消すことはできません。改めて閉鎖の解除という手続きを採らなければなりません。

閉鎖の解除手続き
閉鎖を解除したい時は、閉鎖と同様カスタマーサポートに連絡し、ユーザー名やパスワード、登録アドレス、電話番号を伝えると、またプレイできるようにしてもらえます。

自己規制の設定
オンラインカジノには「自己規制」のシステムが導入されています。自己規制とは、自分でオンラインカジノのプレイ時間や、入金上限額を設定できるシステムのことです。自己規制システムは事前に自分自身でプレイの範囲を抑制することで、ギャンブル依存症にならないようにすることが目的です。

アカウントを閉鎖する前に、自己規制の利用を検討することが有効とも言えます。自己規制では以下の項目を設定できます。
①一定期間における入金額の上限を設定
設定金額を超えると入金できなくなります。
②連続してプレイできる時間の設定
制限した時間に達すると、通知が送られてきます。その後はゲームをプレイできなくなり、緩和や解除は24時間後に行われます。
③損失額の制限
設定金額に達すると、メッセージが表示されるとともに翌日までプレイできなくなります。
④ログインできるまでの待機日数
設定した期日になるまで、ログインができなくなります。設定時間には24時間、7日間、1ヶ月、3ヶ月、6ケ月、無期限などがあります。

まとめ
オンラインカジノには「退会」という概念が無く、アカウントの「閉鎖」や「凍結」という処理がなされます。それには、複数アカウントによる不正を防止する目的が含まれています。なお、過度なプレイへの自制がアカウント閉鎖の理由の場合は、「自己規制」のツールを利用してみるのも効果的な方法になります。